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愛知県陶磁美術館の陶芸館は、瀬戸市南山口町にある、やきものを自分の手でつくれる体験施設です。陶磁器の展示を行う美術館の敷地内にあり、作品を鑑賞する時間と、土や器に触れる時間を組み合わせられます。初めての人には陶芸指導員が作り方や注意点を説明し、経験のある人もそれぞれの制作に取り組めるため、陶芸への入口にも、ものづくりを楽しむ一日にも向いています。 体験は、粘土から形をつくる「作陶」と、素焼きの器に描く「絵付け」の二つです。作陶では手まわしロクロを使い、指導を受けながら自由に作品を制作します。材料には白土と赤土が用意され、同じ形でも土と仕上げの組み合わせによって印象を考えられます。電動ロクロの使用は経験者に限られているので、初めての体験では手まわしロクロを使った制作を想定してください。 絵付けは、素焼きされた皿またはカップを選び、青色と茶色の絵の具で模様を描く体験です。器の形を一からつくる工程とは異なり、用意された器の面に自分の図案を表現します。使う器と描く内容を組み合わせて、日常で手に取る一品を考えられるのが特徴です。作陶と絵付けでは購入する材料が違うため、受付で体験内容を選び、売店で必要な材料をそろえてから制作に進みます。 作陶作品の仕上げには、透明、白マット、青磁、黄瀬戸、イラボ、織部、黒天目、黒マット、鉄赤という九種類の釉薬が用意されています。公式ページでは白土と赤土それぞれの焼き上がり見本を確認でき、土の色と釉薬の組み合わせを比較できます。釉がけは指導員が担当する仕組みなので、体験する人は作品の形づくりと希望する仕上がりを考えることに取り組めます。 制作に必要な道具は教室に備えられ、粘土や素焼きの器などの材料は陶芸館内の売店で購入します。作品の大きさは縦横とも五センチ以上三十センチ以下、高さ三十センチ以下、厚さは〇・五センチ以上一センチ以下という条件があります。自由制作であっても焼成できる形や寸法には決まりがあるため、作りたいものが決まっている人は、最初の説明で形や厚みについて確認すると制作を進めやすくなります。 体験の所要時間は二時間程度が目安です。説明と体験の開始は九時三十分から十四時三十分まで三十分おきで、開始時刻の十五分前までに受付を終える案内になっています。個人向けの申込みは公式体験ページから確認でき、電話での予約受付は行っていません。二十名以上の団体はメールまたはファクスによる事前予約となり、学校団体には別の申込み方法があります。 費用は実習室の利用料、焼成料、材料費を組み合わせる方式です。一般の人が白土一キロで二時間作陶する場合は合計千円、中学生以下は八百五十円という例が掲載されています。絵付けも皿またはカップを使う二時間の例が示され、赤土を選ぶ場合は材料費が変わります。付き添いのみでも実習室利用料が必要です。支払いは当日で、現金と各種キャッシュレス決済に対応しています。 制作した作品は、その場ですぐに持ち帰る形式ではありません。体験後の素焼き、釉がけ、本焼成は指導員が行い、引取りは体験日の約一か月後から二か月目までの期間に引換券と交換します。郵送を希望する場合は売店への申出が必要です。引換期間を過ぎた作品は処分される案内があるため、旅行の途中で利用する人も、制作時に受取方法と時期を決めておくことが大切です。 通常の体験に加え、陶芸家やアーティスト、学芸員らが講師となるテーマ別のワークショップも開催されています。染付などの技術を学ぶ講座や、地域の陶磁器原料に触れて制作する企画もあり、内容と日程は新着情報で案内されます。敷地内には古い窯の跡や復元古窯もあり、器をつくる工程だけでなく、瀬戸周辺で受け継がれてきたやきものの背景に目を向けられます。 公共交通ではリニモ「陶磁資料館南」駅が最寄りです。車で陶芸館を利用する場合は、陶芸館の北側にある第一駐車場が案内されています。美術館には展示館のほか図書室や喫茶の施設もありますが、それぞれの営業日や利用条件は別に確認が必要です。陶芸館は原則として月曜休館で、休日の場合は翌平日に休館します。制作の受付時間と美術館全体の開館時間を分けて確認すると、当日の予定を組み立てやすくなります。
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