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熊本市現代美術館は、熊本市中心部の上通町、びぷれす熊日会館にある美術館です。2002年10月に開館し、「CAMK」の略称でも親しまれています。井手宣通の遺族から熊本市へ作品が寄贈されたことをきっかけに建設計画が始まりました。企画展を見に行くことに加え、本を読む、親子で過ごす、建築と一体になった作品に出会うなど、日常の中で文化に触れられる複数の入口を持っています。 館内の特徴は、ジェームズ・タレル、マリーナ・アブラモヴィッチ、草間彌生、宮島達男という4人の作品が、展示室以外の空間にも組み込まれていることです。エントランスには宮島達男の《Opposite Vertical on Pillar - 133651 series -》があり、数字を刻む発光ダイオードの点滅が光の柱をつくります。階段下には草間彌生の《INFINITY MIRRORED ROOM -早春の雨 2002-》が設けられ、鏡による空間表現に出会えます。 ホームギャラリーは美術図書館としての役割を持ち、美術書から衣食住に関する本、漫画までそろえています。天井にはタレルの《MILK RUN SKY 2002》、本棚にはアブラモヴィッチの《Library for Human Use》があり、本を読む場所そのものが作品と結びついています。本棚には人が横になることもできる構造が取り入れられています。ただし、ホームギャラリーは催しにも使用されるため、イベントや準備の時間帯には通常の利用が制限されます。 ギャラリーⅠ・Ⅱは大規模な企画展の会場で、ギャラリーⅢでは熊本のアーティストなどを紹介する展覧会が行われます。井手宣通記念ギャラリーもあり、各室の内容は展示替えによって変化します。収蔵作品は、開館後に紹介した作家や同時代の表現、熊本・九州にゆかりのある芸術家などを軸に集められています。絵画だけでなく写真や映像、立体的な表現にも触れられるため、来館時の展覧会を起点に現代美術の多様さを知ることができます。 「アートラボマーケット」は、ショップと交流のための空間を組み合わせた場所です。気軽に取り組めるものからアーティストと一緒に制作するものまで、さまざまなワークショップを開催しています。館内のキッズファクトリーも、美術作家によるプログラムなどに使われるアトリエです。見るだけでは分かりにくかった素材や表現を、手を動かす体験から考える機会があります。参加方法や対象、定員は催しごとに確認します。 映画や音楽に触れる機会もあります。「月曜ロードショー」では、映画、ドキュメンタリー、映像作品などを上映しています。「ミュージック・ウェーブ」は、展覧会や季節に合わせたコンサートの企画です。鑑賞したい作品や催しの日に合わせて訪ねれば、美術と他の文化を行き来できます。開催日時や会場、入場条件はそれぞれ異なり、工事などによる会場の利用休止期間もあるため、イベントカレンダーが予定を立てる手がかりになります。 親子の利用を支える「街なか子育てひろば」は、相談や交流のために立ち寄れる空間です。子育てアドバイザーがいる時間は10時から15時30分までで、その後はキッズスペースとして開放されます。隣のベビールームには授乳用のソファ、おむつ交換台、水道があり、コーダ・ヨーコの壁画が描かれています。乳幼児と一緒の来館でも、展示だけに予定を詰め込まず、親子で休みながら過ごす場所を組み合わせられます。 アートラボマーケット内のミュージアムショップでは、オリジナル商品や企画展に関連するグッズ、ポストカード、アクセサリーなどを扱っています。レプリカやポスターもあり、規格品の額だけでなく、オーダーや手持ちの絵の額装について相談を受け付けています。展示を見た記念の品を探すほか、自宅で作品を飾ることへ興味を広げるきっかけにもなるショップです。 所在地は熊本市中央区上通町2番3号で、来館の入口はびぷれす熊日会館の3階です。市電の通町筋電停、または同名のバス停から徒歩約1分で、電車通り側のエスカレーターかエレベーターを利用します。車の場合は建物地下や周辺の有料駐車場が案内されていますが、美術館利用による駐車料金の割引はありません。買い物や街歩きの途中にも、公共交通機関から短い移動で立ち寄れる立地です。 通常の開館時間は10時から20時まで、展覧会への入場は19時30分までです。火曜日と年末年始が基本の休館日で、火曜日が祝日なら開館し、次の平日に休館します。ホームギャラリーや子育てひろばなどは無料で利用でき、企画展示室には展覧会ごとの観覧料が必要です。企画展示室以外でも催しによって入場料がかかる場合があるため、利用する場所と催しの条件を分けて確認できます。 LEDへの移行工事に関連し、ギャラリーⅠ・Ⅱは2026年11月30日から2027年4月9日まで休室する予定が公表されています。ギャラリーⅢと井手宣通記念ギャラリー、アートロフトにも、2027年初めからそれぞれ異なる利用中止期間があります。美術館全体の開館情報だけでなく、見たい展示や利用したい室の公開予定も確かめることが、今後の来館計画では大切です。
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