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福井県立恐竜博物館は、恐竜化石の産地として知られる福井県勝山市の「かつやま恐竜の森」にある、地質・古生物学を専門とする博物館です。2000年7月に開館し、銀色のドームの中に広がる常設展示室で、恐竜、地球、生命の歩みを紹介しています。全身骨格の大きさに圧倒される見学から、化石が語る環境や生物の特徴を細かく読み解く見学まで、関心に応じて掘り下げられる施設です。 約4,500平方メートルの常設展示室は、「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の三つで構成されています。恐竜の全身骨格は51体あり、そのうち10体は実物の化石を使った展示です。骨格に加えて岩石や化石の標本、大型の復元ジオラマなどが並びます。柱のない広い空間で、個々の標本と展示全体の広がりを見比べられる構成です。 「恐竜の世界」では、ティラノサウルスのロボットを中心とした展示や、中国四川省の中生代の情景を実物大で再現したジオラマなどが見られます。ロボットの左右にはタルボサウルスとサウロロフスの全身骨格を配置。スコミムスの骨格や、皮膚の痕などが残るブラキロフォサウルスのミイラ化石も紹介し、骨の形だけでは捉えきれない恐竜の姿へ視点を広げています。 「地球の科学」は、陸や海でたまった堆積物、そこに埋まった化石、地球の活動で生まれる岩石や鉱物を関連づけた展示です。「生命の歴史」では、生命の誕生から進化と絶滅を経て人類へ至る道のりを、時間の流れに沿ってたどります。大型の海生爬虫類ティロサウルスも展示され、3階のダイノテラスからは、海生哺乳類バシロサウルスと対比して眺められます。 地域の発掘成果も、この博物館を特徴づける柱です。勝山市北谷では1989年から本格的な恐竜化石の発掘が始まり、骨に加えて足跡、卵の殻、幼体の標本などが見つかっています。館内の「日本とアジアの恐竜」では福井県の調査で得られた化石と、国内や中国、タイなどの発見を紹介。地元の地層から得られた手がかりを、アジアの恐竜研究の広がりとともに見られます。 「ダイノラボ」は、ティラノサウルスの全身骨格を中心に、恐竜の体や暮らしを考える展示室です。頭骨の内部を示す画像はプロジェクションマッピングで紹介されています。また、化石クリーニング室では、周囲の岩を少しずつ取り除く作業を見られます。ガラス越しに内部を見通せる収蔵庫もあり、展示標本が研究と保存の仕事に支えられていることに触れられます。 別料金の「化石研究体験」では、発見した化石をどのように観察して調べるかを、作業を通して学びます。道具で石を削って歯のレプリカを取り出すクリーニング、CT画像から復元した三次元モデルの観察に、季節ごとに入れ替わる頭骨復元または化石発掘の体験を組み合わせます。三種類を順に行う約120分のプログラムで、小学生以上が対象。小学生は保護者等との同時申し込みが必要です。 北谷町の「野外恐竜博物館」へは、館前から出る専用バスツアーで訪れます。現地には発掘現場を眺める観察広場、地層や発見された化石を紹介する展示場、化石発掘体験広場があります。屋内展示で見た標本と、化石が見つかった場所をつなげられる取り組みです。本館とは別のチケットを使う季節営業の施設で、往復の移動を含めて約120分。天候などによって中止される場合があります。 展示を別の角度から楽しめる場所もあります。「ダイノギャラリー」には恐竜を描いた原画やリトグラフ、復元模型を展示。「ダイノライブラリー」は恐竜、地質、古生物学の本をそろえた図書室で、地層を思わせる壁面に囲まれています。福井で発見された恐竜と鳥類で構成した全長約13メートルの「恐竜の塔」もあり、標本、絵画、書籍、造形という異なる表現に出会えます。 館内施設や常設展示を案内する無料の展示解説アプリも用意されています。音声は日本語、英語、中国語、韓国語に対応し、日本語の子ども向け解説や手話動画も収録。パネルには書ききれない内容を補う仕組みとして、自分のスマートフォンやタブレットで使えます。標本を目の前にしながら、文字、音声、動画などの方法で説明に触れられる点も特徴です。 所在地は福井県勝山市村岡町寺尾51-11、かつやま恐竜の森内です。入館は日時指定の観覧券を基本とし、公式サイトでの事前購入を案内しています。当日券は事前販売に余裕がある場合に販売される方式です。館内にはレストランとミュージアムショップもあり、常設展の見学と、体験プログラムや休憩を組み合わせて過ごせる構成になっています。
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