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海遊館は、大阪市港区海岸通1-1-10にある水族館です。太平洋とその周辺の地域を題材に、生物と自然環境を水槽で紹介しています。展示の考え方には、太平洋を囲む火山帯「リング・オブ・ファイア」と、多様な生命のつながりを示す「リング・オブ・ライフ」があります。魚だけを種類別に並べるのではなく、森、河川、沿岸、外洋、深海など、各地の環境とそこで暮らす生物を結びつけて見せる構成です。 入口側の「アクアゲート」は、熱帯魚が泳ぐ水槽をトンネルのように通り抜ける展示です。その先の見学は、太陽の光が入る「日本の森」から海中、海底へ向かうように進みます。日本の森には滝や渓流、コケ、木々があり、水辺で暮らす生物を紹介しています。館内は大部分がスロープになっており、環太平洋の地域を巡りながら、水面に近い景色と水中の景色の両方に触れられます。 北米や中米、南米の展示には、地域ごとの違いがあります。「モンタレー湾」では岩場のある海とアシカの暮らしを、「パナマ湾」では熱帯の乾季を再現しています。パナマ湾は陸上のアカハナグマと水中の魚をあわせて紹介する展示です。「エクアドル熱帯雨林」では、茂る緑と湿地の環境を表現し、水中には大型の淡水魚ピラルクが泳ぎます。海沿いの地域だけでなく、陸地の森や淡水域も展示の旅に含まれています。 館の中心となる「太平洋」水槽では、ジンベエザメ、イトマキエイ、群れで泳ぐグルクマなどを展示しています。ジンベエザメは世界最大の魚類であり、魚の体の大きさや泳ぎ方の違いを感じられる存在です。大きな生物の姿だけでなく、群れのまとまりや、同じ水槽で暮らす多様な生物にも目を向けられます。館内には「南極大陸」のペンギン、「タスマン海」のカマイルカなど、異なる海域を題材にした展示もあります。 「グレート・バリア・リーフ」は、サンゴが長い年月をかけてつくる景観と、その中で続く生と死を表現した水槽です。海の生物の住みかとなる環境そのものを扱っています。「瀬戸内海」では、島々に囲まれた海の生物に加え、ガラスの浮き玉やタコつぼを取り入れ、人と海との関わりも表しています。同じ海の展示でも、自然がつくり上げる地形や景観と、人の暮らしに結びつく沿岸環境を比べられるのが特徴です。 「日本海溝」の水槽は、太陽光が届かない水深200メートルを超える深海を題材にしています。「海月銀河」ではクラゲが浮遊する姿や体の透明感、収縮する動きに注目できます。また、「北極圏」は上下のフロアで氷上と海中を表現し、同じ地域を異なる高さから見る構成です。展示紹介には季節の生物を扱う特設水槽も含まれます。なお、「アリューシャン列島」水槽はリニューアル工事のため閉鎖中と案内されており、見学対象には含められません。 通常の観覧に加え、生物の食事や健康管理のためのトレーニングを見られる「お食事タイム」があります。実施時刻や対象は当日の案内で確認できます。別途チケットが必要な「ジンベエバックヤード」は、太平洋水槽を上から見学するプログラムです。館内の見どころを補う音声ガイドの貸し出しや、子ども向けの「すたんぷノート」の販売も行っています。イベントや体験は予約の要否がそれぞれ異なるため、通常入館だけで参加できるとは限りません。 海遊館は、飼育展示と並行して、生物の保全に関わる調査研究を行っています。ジンベエザメに記録装置を付けて放流し、回遊経路を調べる取り組みや、大阪湾に暮らすスナメリの調査などを紹介しています。ミナミイワトビペンギンの人工繁殖や、ワモンアザラシの人工哺育に関する取り組みも公開しています。高知県土佐清水市の以布利センターでは、展示生物の飼育と周辺海域の調査研究を行い、水族館の活動を支えています。 入館後のエントランスビル3階には、飼育員が監修した品などを扱うオフィシャルショップがあります。入館前の2階にあるミュージアムショップでは、自然や海を題材にした雑貨のほか、化石や鉱物も扱っています。4階の「cafe R.O.F」は日本海溝水槽の奥にあり、一部の席から水槽を眺められます。館内の食事はこのカフェに限られますが、倒れてもこぼれない蓋付き容器の飲み物や離乳食は、観覧を妨げない形で利用できます。 車椅子は案内所とサービスカウンターで貸し出しがあり、必要に応じてスタッフがエレベーターへ案内します。観覧通路には「おもいやりゾーン」、入館前の2階と館内6階にはバリアフリートイレがあります。一方、キャリーケースやカート類、大型荷物には持ち込み制限があります。撮影では水槽前の長時間占有、撮影用ライト、自撮り棒などが制限され、特設水槽とワモンアザラシ水槽でのフラッシュは終日禁止されています。来館前に荷物と撮影のルールを確認してください。 最寄りは大阪メトロ中央線の大阪港駅で、1番出口から徒歩約5分です。大阪シティバスの天保山ハーバービレッジ停留所からもすぐの場所にあります。車では阪神高速の天保山出口が案内され、海遊館と天保山マーケットプレースの地下に駐車場があります。営業時間と入館料は日付ごとに設定され、料金は変動制です。日時指定のeチケットを購入でき、現地の当日券では希望時刻に入れない場合があります。工事や展示変更も含め、訪問日の公式情報を確認して計画してください。
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