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水木しげる記念館は、鳥取県境港市本町にある、漫画家・水木しげるの作品と生涯を紹介する施設です。「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」などの代表作に加え、境港で過ごした少年時代、戦争体験、漫画家として歩んだ道のりをたどれます。常設展示は六つの章で構成され、漫画の登場人物に親しむだけでなく、作品を生み出した本人の経験や考え方にも触れられる内容です。 第1章では、幼少期の出来事を自伝的な漫画作品や映像で紹介しています。続く第2章は戦争を取り上げ、多様な資料を通して水木しげるが経験した過酷な状況を伝えます。水木シアターでは、体験記「娘に語るお父さんの戦記」をもとにした映像を上映。少年時代から戦時中へと順に見ていくことで、その後の創作を考える手掛かりとなる人生の背景を知ることができます。 第3章は、戦後の暮らしから漫画家として成功するまでの歩みを紹介する展示です。第5章では「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」といった代表作の世界を取り上げています。「ゲゲゲの鬼太郎」は1965年に週刊少年誌で連載が始まり、鬼太郎と妖怪たちの戦いが描かれた作品です。 妖怪の造形を楽しめるのが、第4章の妖怪洞窟です。洞窟の中には43体の妖怪が配置され、その空間を通りながら一体ごとの姿に目を向けられます。次の部屋には水木しげるが描いた妖怪画も展示されています。立体的な妖怪の姿と画面に描かれた妖怪を続けて見る構成で、物語の筋だけでなく、形や表情などの描き分けに注目する楽しみもあります。 第6章は、水木しげるが残した言葉を紹介するコーナーです。この章で紹介される言葉は全35種類の来館記念チケットにもなっており、ランダムに配布されています。また、館内には自分のスマートフォンで利用できる無料の音声ガイドがあります。日本語のほか複数の外国語にも対応しており、読む展示に音声の解説を組み合わせて見学できます。利用方法は館内の案内に従ってください。 常設展示とは別に、水木しげるの原画を公開する企画展も開催しています。企画ごとに作品や場面へ焦点を当てるため、代表作の紹介からさらに踏み込んで絵を見る機会になります。企画展示室には展示替えの期間があり、常設展示室などと利用状況が異なることがあります。原画を目的に訪れる場合は、公式サイトの企画展案内で会期と展示替えの予定を確かめておくと安心です。 ミュージアムショップの名称は「な・ぷーんストア」。記念館オリジナルの商品や、企画展と連動したグッズを扱っています。文房具、衣類、キッチン用品、タオル、インテリア、アートグッズなどの分野があり、作品のモチーフを日用品として楽しめる品も探せます。ショップを利用する場合も入館チケットが必要です。展示と買い物を済ませてから退館する流れを考えておくとよいでしょう。 記念館は、水木しげるロードの散策と組み合わせられる場所です。境港駅から記念館まで約800メートル続く道には、妖怪のブロンズ像が並びます。沿道には妖怪神社や河童の泉、土産物店、飲食店などもあり、館内で知った妖怪の姿を街歩きの中で見つける楽しみがあります。夜は影絵の照明やブロンズ像のライトアップが行われ、昼間とは違った街並みを見られます。 所在地は鳥取県境港市本町5番地。JR境港駅から徒歩10〜15分ほどで、館内見学の目安は30分〜1時間と案内されています。道中で妖怪像を見る時間も含めて計画すると、駅からの移動も散策として楽しめます。記念館専用の駐車場はなく、車の場合は日ノ出駐車場、境港駅前駐車場、大正町駐車場などの市営駐車場を利用します。料金や開館状況は来館前に公式案内をご確認ください。 館内には授乳室とバリアフリートイレがあり、貸し出し用の車いすも用意されています。ベビーカーでの見学は可能ですが、混雑時にはクロークに預ける場合があります。コインロッカーは設置されておらず、大きな荷物はクロークで預けられます。入替制ではなく滞在時間の制限もありませんが、退館後の再入館はできないため、途中の外食や街歩きは入館前後に組み込むと見学しやすくなります。 写真は、原画を展示する企画展示室を除いて撮影できます。ただし、フラッシュ、自撮り棒、三脚などは使用できません。動画撮影は常設展示室と企画展示室のどちらでも認められていないため、写真と動画のルールを分けて確認してください。飲食物の持ち込みは控えるよう案内されており、ペットボトルも鞄などにしまっておく必要があります。展示資料を守り、周囲の見学を妨げない形で鑑賞する施設です。
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