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静岡市美術館は、JR静岡駅の北口側に建つ葵タワーの3階にある美術館です。2010年に開館し、「しずび」の愛称で親しまれています。絵画や彫刻だけでなく、工芸、写真、デザイン、絵本などにも目を向け、時代や地域を横断する企画展を紹介しています。街の中心部で買い物や散策の途中に立ち寄れる立地と、展覧会に合わせて新しい表現に出会えることが特徴です。 鑑賞を計画するときは、まず開催中と今後の展覧会を確認してみてください。年間を通じて企画展を行うため、訪問時期によって展示のテーマや作品が変わります。絵の色彩を楽しみたい、工芸の技法を知りたい、好きな作家の仕事をまとめて見たいなど、自分の関心から会期を選べます。観覧料も展覧会ごとに設定されるので、前売券や当日券の扱いを含め、見たい展覧会の個別案内を確かめておくと便利です。 館内には約1,100平方メートルの展示室があり、天井高は4.1〜4.5メートルです。可動壁と密閉性の高い壁面ガラスケースを備え、国宝や重要文化財なども展示できるよう設計されています。作品の大きさや材質に合わせて構成される空間を、展示の順序や解説とともにたどることができます。広さや設備は館の特徴ですが、特定の文化財をいつでも見られるという意味ではなく、出品内容は各展覧会によって異なります。 展示室の外には、天井の高さが約6メートルあるエントランスホールが広がっています。ここで注目したいのが、漆工芸作品《東海道五十三次ひとめ図》です。2012年に制作された縦2メートル、横3.2メートルの作品で、地元の蒔絵師や塗師、指物師の技術が組み合わされています。東海道の広がりを表す図案と漆の仕事を一緒に見ることで、美術館の中から静岡の工芸にも目を向けられます。 エントランスホール、多目的室、ワークショップ室は「交流ゾーン」として位置づけられています。約120人を収容する多目的室には大きなスクリーンがあり、講演会や映画上映などに対応しています。美術館ではコンサートやトークも行われ、展示作品を見る以外の方法で表現に触れる機会があります。展覧会の関連講演や学芸員によるスライドトークがあるときは、作品の背景を知る時間と鑑賞を組み合わせるのもよいでしょう。 創作を楽しむワークショップも、この美術館の活動の一つです。小さな子ども向けのアート体験や、家族などへの贈り物を作るシリーズがあり、見ることと作ることを行き来できます。内容によって対象年齢、参加料、定員、付き添いの可否が異なり、事前申込みや抽選を伴う企画もあります。常時参加できる体験とは限らないため、気になるプログラムを見つけたら、開催日だけでなく募集締切や持ち物も確認してください。 学校や児童クラブなどの団体には、学芸員と子どもたちが対話しながら展覧会を鑑賞する「ミュージアム教室」が案内されています。作品から気づいたことを言葉にし、自分で魅力を見つけることや、美術館でのマナーを学ぶことを大切にした取り組みです。一般団体向けの展示解説は行っていません。20人以上での一般団体の来館は事前の連絡が必要とされているので、グループで訪れる際は人数と日程を相談しましょう。 ミュージアムショップでは、展覧会の図録やポストカード、美術書、文具、館のオリジナルグッズなどを扱っています。地元静岡の製品も紹介され、鑑賞の記憶を持ち帰る品を探せます。併設カフェではコーヒーや静岡産の紅茶などが用意されています。ショップとカフェは展覧会観覧券がなくても利用できるため、図録を探しに立ち寄ったり、街歩きの途中で休憩したりする使い方もできます。商品の在庫やメニューは店頭で確かめてください。 美術館はワンフロアで、館内に階段などの段差はありません。葵タワーの地下1階、1階、3階を結ぶ美術館専用エレベーターがあり、公式サイトでは段差の有無を分けた徒歩ルートも紹介されています。車椅子やベビーカーなどの貸出には台数の限りがあり、事前予約はできません。多目的トイレ、おむつ替え台、授乳室も設けられています。授乳室の利用など、必要な手助けがある場合は受付に声をかけてください。 荷物がある場合は100円返却式のロッカーを利用でき、入らない大きな荷物は受付で預かる案内があります。展示室の温度や照明は作品保護のために調整されているので、鑑賞しやすい服装で訪れると安心です。撮影や筆記用具、飲食には館のルールがあります。作品に触れず、展示室内では鉛筆を使用するなど、案内に沿って楽しみましょう。展示室内にトイレや給水スペースはないため、入場前に用事を済ませておくと落ち着いて鑑賞できます。 所在地は静岡県静岡市葵区紺屋町17-1、葵タワー3階です。JR静岡駅北口から地下道を利用して徒歩約3分、静岡鉄道の新静岡駅からは徒歩約5分で、専用駐車場はありません。通常の開館時間は10時から19時、展示室への入場は閉館30分前までです。月曜日を基本とする休館日や祝日の扱い、展示の会期は公式の開館カレンダーで確認してください。夕方に訪れる場合も、帰りの移動時間と鑑賞時間を合わせて考えると予定を組みやすくなります。
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